窓明かりのオレンジはホッと心を温める

ココロにオレンジのリボンを

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すっかり日が暮れるのが早くなった。

私の住む町では11月、冬時間になると4時にチャイムがなり子どもたちに暗くなる前の帰宅を促す。

 

まだ遊び足りない子どもたちは、学校から締め出されても帰宅せず、近くの公園などへ移動し遊び続ける。

 

5時。すっかり日も暮れて、家々の明かりが灯り出す時間。

真っ暗な街に、ポッ、ポッと浮かぶ窓明かり。子どもたちはすっかり冷えた体で家の明かりを目指し走って帰ってくる。

 

「5時は真っ暗になっちゃうから、4時半で帰ってきなさい」という私の言葉は届かない。

日が暮れ始めた公園で遊ぶ、ちょっとしたスリル。薄暗い闇の中、かくれんぼをしているような感覚。私も思い出す。夕暮れの記憶。

 

冬のイメージは寒く、暗く、冷たい。でもその中にどこか温かみも感じる。
オレンジ色の窓明かり。こたつのオレンジ色の光。街のオレンジ色のイルミネーション。

寒さの中に浮かぶオレンジ色は、冬に温かみを感じさせてくれる色。

 

そんなオレンジ色がリボンの形に浮かび上がった。

厚生労働省庁舎の窓に巨大な「オレンジリボン」だ。

 

児童虐待防止推進月間のキャンペーンの一環として行われた一夜のイベント。

遅ればせながら初めて知った、「オレンジリボン運動」児童虐待防止の広報・啓発活動。

 

ピンクやブルー、イエローや赤のリボンはよく目にする機会があるだろう。それぞが人々に何かを訴えている、呼びかけている。

 

オレンジ色のリボンは、他人事ではなく、どこかの国の事ではなく。
私たちの子どものこと。
あのお母さんの子どもではなく、あの家の子の話ではなく、この地域、社会で支えていくべき子どもたち。

 

「子どもは未来」
私たちが見ることのできない未来を、生きる子どもたち。

 

全ての大人のココロにオレンジ色のリボンを。
オレンジ色の明かりで、子どもたちを迎え入れよう。

子ども虐待防止「オレンジリボン運動」