子供の無駄な時間に育つ展開力と編集力

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小学生時代の無駄な時間

週末、長男のピアノの発表会があった。

5年生になり、親の言う通りには動かなくなってきた11歳。


今回の発表会曲も、夏休み頃から練習を始めたものの、一通り弾けるようになると、もう弾けるから大丈夫と、あまり練習に実が入っていなかった。

 

口うるさく言っても仕方ないと、放っておいた私も、さすがに1週間前からカウントダウン。「大智、後5日だよ。」と、焦らせてもこの時点ではもう遅い。

 

とにかく、自信を持って、曲を歌うように弾けば大丈夫!って、アドバイスにもならないアドバイスをして送りだした。

 

本番に強い長男。

当日は、最高の出来だったと思う。早いアップテンポの曲だったので、2か所くらいミスタッチがあったが、何よりも曲の表現が素晴らしかった。キータッチが力強く、テンポに乗れていたので、聞く人の気をそらすことなく最後まで弾き上げた。

 

親だからだと思うが・・・。
感動した。

すごいな~、コイツ。

 

長男曰く「サッカーと、勉強と、英語は出来るようになりたい」「でも、ピアノは上手にならなくてもいい」と。

夏休みにピアノの練習について私が強く言った時に宣誓されていた。
ピアノは楽しいから今は止めないけど、すっごく上手になりたいわけじゃないからって。

 

そう言われたら、こちらもなんとも言えない。

私はピアノは止めてほしくない。なるべく長く細く嫌いにならずに続けてほしいと思っている。

 

長い人生、ピアノが彼を助けてくれることがあるかも・・・知れない。

 

これから大人になっていく中で、無駄なことを真剣に、時間をとって、お金をかけて出来るのは小学生くらいではないだろうか。

 

学生になれば勉強、部活。社会人になれば仕事に時間がとられ、そして家庭を持てば自分の趣味にかけられるお金も限られてくる。

 

子どもの今、沢山の無駄と思える時間が後の人生に彩りを添えてくれることを私は身をもって感じている。

 

だから、今、沢山の無駄な時間を過ごしてほしい。
友達と、暗くなるまで外で遊ぶことも大切な時間。
勉強とは直接つながらないお稽古事、それが色々な形でその子の肥やしになっていく。

 

最近は教育についても様々な気になる記事がある。

 

▼学歴主義が廃れる時代に子どもを育てる心得 by東洋経済オンライン

 

藤原和博のデザインワーク

 

どの記事も、今後子供たちに求められるスキルが今までの価値観の中で教えられてきたものから変化しているということ。

 

一つの正解だけを追い求めるのではない、正解のない時代。沢山の情報を集め、それを繋げて展開していく力が必要だと。

 

今、子どもにとって何が必要か、親も一緒に学んでいかなければ。