子どもの差別的な発言に潜むココロの闇

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呟きは一瞬にして世界に拡散

次男がクラスの集合写真を持って帰ってきた。
お友達の一人のポーズがなんだかおかしな恰好になっていたようだ。

「この、○○のポーズ、キモイ!」

この一言を聞いた瞬間、私はハッとして、すぐに次男を強く強く注意した。

 

「たまたま、写真に写ったときのポーズを見て、みんなに”キモイ”って言われたら、あなたならどんな気持ちがする?」


「そんなこと言われた嫌でしょ。悲しいでしょ。」
「人に対して”キモイ”って言葉は絶対に言ってはいけません」
「お家の中だからって、そういうことを軽々しく言っていると、お友達の前でだって、ぽろっと言っちゃうんだよ。だから、絶対にその言葉は使わない」

 

どんな些細な会話の中にでも、絶対使ってはいけない言葉が発せられたときに、私は厳しく注意する。怒る。

 

それは絶対言ってはいけない言葉。
何度も繰り返し、子どもの脳に刷り込む。

 

やんちゃ盛りの男の子は、概してそういった言葉を使いたがる。
ふざけ半分に。ノリで。

 

でも、絶対口にしてはいけない言葉がある。
ふざけ半分でも。ノリでも。
それを親はきちんと伝えなければいけない。
親の責任。

 

先日の男子高校生のツイッターへの書き込みが大きなニュースとなっている。

人種差別投稿の高校生が謝罪… byサッカーキング
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20151201/375480.html

茶の間で、呟いた、叫んだ言葉をそのまま、インターネット上で呟いてしまったのだろう。
深く考えもせず。

 

”インターネット”は茶の間でも簡単に世界中の人に呟ける。
茶の間から外に出るはずのなかったほんの一言のつぶやきが、数時間後には世界中の注目の的になる発言になるのだ。

 

その怖さを、大人は教えなければいけない。

どんな小さなつぶやきでも、口にした瞬間、人々の脳にコピーされ消すことはできないのだ。

 

日常的な言葉の中に、使ってはいけない言葉が発せられたときに、きちんと丁寧に子供に教えなければいけない。

 

ふざけ半分でも、ノリでも。
絶対に口にしてはいけない言葉。

聞いただけで悲しくなる言葉。

 

見逃してはいけない。子どもがその言葉を発したときの心理を。
次男の言葉の奥に潜んでいる、友達に対しての感情。


たった一言の中にも、次男のココロの中を垣間見る。

だからなおさら、子どもの言葉には注意を払って聞き耳を立てる。

親の責任。きちんと果たして子どもを社会へと送りださなければ・・・。