同じものを観て、一緒に感動すること
子どもの心に寄り添う方法
夢団 「ジャングルブック」より http://www.yumedan.jp
今日は子どもたちの小学校でミュージカルが上演された。PTA主催の周年記念行事の一環だ。
題目は「ジャングルブック」。夢団という小、中学校を中心に舞台演劇公演の活動をされている劇団にお越しいただいた。
保護者席も用意されていたので、私も観劇。最近ではすっかりミュージカルや舞台観劇から足が遠のいていたので、子どもたちと同じくらいワクワクで参加。
小学校の体育館に設えられたミュージカルの舞台は、小さなステージから飛び出し、子どもたちと同じ目線のステージ下に広がり、中央に作られた小舞台へと続く。小学校の体育館はすっかりジャングルの雰囲気に包まれていた。
リズミカルなダンスで始まったミュージカルは、ココロを揺さぶる歌声と子どもたちにも理解しやすいように練り上げられたストーリー展開。少し笑いを交えたチャーミングな演出、最新技術を取り入れた立体的に浮かび上がる照明、音楽。迫力の舞台に感動した。
子どもたちは何を感じ、何がココロに響いているのだろう。
子どもたちが学校から帰ってくると、さっそく、初めて間近で見たミュージカルについて話してくれた。
「360度の光が凄かったよ、すごい機械があったよ」と、5年生の兄。
「トラがかっこよかった。ライオンかと思ったけど、近くでみたら顔のお化粧がトラだった。靴は大工さんの靴みたいだったよ」「戦う時、近くまで来てびっくりしたよ。ドンドンって、ちょっと怖かった」と、2年生の弟。
二人それぞれの感想。それぞれのココロのひだに何かが響いたのだろう。
私も子どもたちの時間を少しだけ共有させていただいた。
母親としての私にとって、子どもが学校や社会で経験する時間を一緒に共有することはとても大切な時間。
子どもたちの世界の子どもたちの時間。大人の目には映らない、キラキラとした宝石箱のような時間。
大人の私にはもうそれは見えないし、忘れてしまった時間。
だから、同じ時間を共有し、子どものココロに少しでも寄り添えたら。
子どもたちのココロが少し理解できるかな。
言葉では互いの存在を理解し、思いやるのが難しい年頃になってくる。
だから、せめて感じていることを理解し、世界を認めてあげることができれば、ココロを閉ざすことはないだろう。
と、信じて。
私は母の時間を楽しんでいるのである。