伝える手段は言葉だけじゃない。動け。
一生懸命、必死、諦めない。
秋晴れ、スポーツ日和の土曜日。
長男のサッカー試合応援へ。
リーグ戦も終盤を迎え、なんとか一つでも白星をと、母親達の応援にも熱が入る。
今朝、チームのキャプテンが熱でお休みと連絡が入っていた。
全試合出場のチームの要。お休みはイタイ。
キャプテンがいなくても、絶対勝つ!と気合を入れて出場した長男は2試合ともキャプテンマークを付けての出場となった。
結果は、0勝2敗。
がっくりと肩を落とす、母親達・・・。
夕食後、「コーチはなんて言ってた?」と、軽く聞く。
そして、「大智の感想は?どこが良かった?どこが悪かった?」と。
キャプテンマークを付けた大智は
「声を出して、指示を出すようにした」と。
その答えが私に火を付けた・・・。
「いくら声を出せ、動けって、言っても、周りは動いてくれないんだよ。大智が動かなくちゃ。人一倍動いて、声を出して、大智もあんなに頑張ってる、俺も走らなくちゃって思って貰わなくちゃ」
「お母さんが座りながら、あっち掃除しろ、こっち掃除しろって言われて大智は動く?お母さんが忙しく掃除しているのを見て、あ、俺もやらなくっちゃって思うでしょ」
「人は口だけでは動いてくれないよ。態度で示さなくちゃ」
「一生懸命頑張っている人に、人はココロ動かされて動くんだよ」
「今日の大智はそのくらい必死にがんばった・・・?」
無言になる息子・・・。
言った後で後悔。
きっと、大智なりに頑張っていた。走っていた。声を出していた。
バーに当たったループシュート。惜しかった。タイミングもすごく良くって、みんな唸ってた。
子どもの頑張りをもっと認めてあげれば良かったと・・・。
布団に入った息子に。
「頑張ってたの、わかってるよ。大智はすごく起用なんだから。大丈夫。次頑張ろうね」って。
母の反省とフォローと・・・。愛を込めて・・・。
負けてもいい、「頑張ったよ。よかったよ。よく走ってた。いい負けだったよ」って言われるくらい必死に負けて欲しい。
勝ちよりも価値のある負けだってある。
一生懸命になる。必死になる。諦めない。
そんな口だけでは説明することができない価値あるものを、どうやって伝えるか。
大人たちの力量が問われている。