しっかり子育て後、社会に戻れる仕組み
女性が母となり社会と関わりながら生きる仕組み
私の持論は、「しっかり子育て」である。
人が社会に出て働く期間は40年~50年。そのうちのほんの10年、15年。
働くペースを落としてじっくり人間を育ててみるのもいい経験。そう思っている。
子どもを育てるという経験は言い変えてみれば「社会を生きていく人間を育て上げる」という、人としても重要で貴重な経験。これをしっかりできなければ、日本社会の未来は暗い。
でもそれが、なかなか難しい社会がある。
一度仕事を離れることへの不安。再就職はできるのか。経済的にやっていけるのか。今まで築いてきたキャリアから離れるこという選択は、頑張ってきた女性にほど難しいものになるのだろう。
一度自分が築いてきたキャリアを離れ、子育てをしっかりすることが後の自らのキャリアアップに繋がる。そんな考え方はできないだろうか。
子育ては人間を育てる仕事。そこで培われる気力、忍耐力、人間力、社会性、協調性、コミュニケーション能力。これは社会人として必要とされるとても大切なスキル。それが学べるのが子育てだと。
そんな考え方が受け入れられる社会になってくれないだろうか。
そして、そうやって子育てをやり切った女性たちの再就職を国や社会がしっかりとサポートしていく仕組みが確立されるといい。
文部科学省が進める制度の一つに、「履修証明制度」というのがあるらしい。
◆履修証明制度
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shoumei/
主婦のための教育課程が創設された日本女子大。
◆日本女子大 リカレント教育課程
http://www5.jwu.ac.jp/gp/recurrent/index.html
就職に手厚いと評判の明治大学も主婦向けのカリキュラムを提供している。
◆明治大学 履修証明プログラム
https://academy.meiji.jp/smartcareer/index.html
女性の再就職を応援する取り組みとしての紹介されていた記事。
東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/90286
今日紹介したカリキュラムに参加できる主婦は恵まれている。
高い授業料を払い、日中のある一定の期間、自分のために学ぶ時間を持てるのだから。
ほとんどの女性たちは、学ぶより働かなければ家計が回っていかないのが実情だろう。
少子化が進む中、女性は重要な働き手。
政府は女性に外へ出て働けと様々な一手を打ってくる。
さて、それが本当に女性が求めているニーズと合致しているのか。
子どもを置いて、働け働けの方向性に私は納得いかない。もっと違う子育て支援があるだろうといつも思ってしまうのだが。
まぁ、それは置いておくとして。
有能な女性が埋もれることなく活躍できる社会の仕組みは一つでも多いほうがいい。
仕事も子育ても、頑張る母を暖かく応援する気持ちを社会全体が持ってくれるといいなと思う。
あなたを育てたのも「お母さん」なのだから。